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予測射程 3

発表年×予測年

これまで、予測射程(発表年と予測年の相対的な年数)のみを見てきました。今回は、発表年と予測年の組み合わせごとに件数を直接確認してみましょう。以下のグラフは発表年×予測年の平面に棒グラフで件数を示したものです。最新の2012年12月発表のデータを使いました。総件数は29924件です。

どの発表年の件数についても、西暦末尾が5や0の予想年についてピークが存在します。2050年のピークはやや高くなっています。このグラフでは省いていますが、2100年もまわりの年よりもやや高くなっています。比較的長期の予測について、西暦で切りのよい年に件数が増える傾向があるようです。

一方、発表年について見るとどうでしょう。
発表年が後になるほど全体の件数が多くなっています。これは収集基準の中心を維持したまま、より詳細にデータ収集するようになったためです。ここ数年は年4000件台で推移しています。

発表年でも5年ごとのピークが存在する可能性があります。規則的な変化を見るためには、もう少しデータ収集を続けること、収集条件の変化や大きなイベントの影響を除く処理が必要になります。今しばらくデータ収集を続けた上で、再度検討してみましょう。

前回、分野ごとの予測射程について見ました。このとき分野によって予測射程のピーク位置に違いが観察されました。そして今回の観察では、西暦年で切りのよい年にピークがあることが分かりました。前回と今回の結果を合わせると、

 1. 発表年別件数のピークは分野ごとに違っている可能性
 2. 予測西暦年の切りがよいことによるバイアスが分野で違う可能性
 3.

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予測射程の切りがよいことによるバイアスが存在する可能性

が考えられそうです。発表年あるいはその直前年にあった大きな出来事も合わせて考える必要があるでしょう。

予測射程の第1回連載は今回で終了です。
皆様、よいお年をお迎え下さい。(Y)